女性テーラー
サルトリア シーラ 代表の平塚陽子です。
いきなりですが、仕立て屋というとほとんどの方が男性のテーラー(イタリア語でサルトリア)を思い浮かべる思います。
実際も仕立て屋は男性のテーラー(サルトリア)が世の中の多くをしめています。
シーラでも男性のスーツはもちろんお仕立てさせていただいています。
いつも、楽しくスーツの話、仕事の話、近況報告などしながら採寸をさせていただいています。
ただ、私は女性テーラー
女性のお客様も多くいらっしゃいます。
女性の体の採寸箇所といたしましては
できるだけ薄着の状態で、脇バスト、トップバスト、中胴(おへそあたり)ヒップ周り、二の腕、手首、太もも、ひざ、ふくらはぎを測らせていただきます。
これだけの箇所を密着して測らせていただくことを思うと
「女性の体は女性が採寸」となりますよね。
もちろん、私が男性を採寸させていただく時もやはり体に触れることもあるので気を使います。
そこで『女性テーラー』は私の武器だと思っています。
男性のお客様には、女性目線での生地のご提案をさせていただける事によってビジネスのシーンなどで
クライアント様から信頼をいただけるようなコーディネートのご提案や、
その方の着こなしを見て異性からも、同性からも「この人お洒落だな」と思っていただけるそんなオーダーをしていただくよう努めています。
また、若い男性のお客様には、「シーラのファーストスーツ」(※前回のブログでお話させていただきました)のご提案をさせていただきます。
3人の息子の子育てを終えた私が、採寸をしながら耳元で「ズボンはきちんとウエストまで上げてはいてね」や「2つボタンの下のボタンは閉めたらあかんよ」など囁きながら・・・母のような気持ちで
接客させていただいております(^ ^)
2022年三男の成人式の写真
そして女性には、今のトレンド、欲しくてもなかなか売ってないデザイン、憧れのブランド、モデルさんが着てた服、年齢と共に変わる体型の悩み・・・など
終始、ファッショントークに花を咲かせ生地選び、デザイン決めを一緒にさせていただいてます。
ただ、正直言いますと女性の体は決して簡単ではありません。
難しくて難しくて悩ましいこともあります。
でも、だからこそオーダーをしていただく喜びを感じていただけるのだと思っています。
そしてもっと多くの人にオーダーの素晴らしさを知っていただき
世の中に女性テーラーをたくさん増やして、女性のオーダーメイドを楽しんでもらえるお店も
たくさん増えるといいなと思います。
モノづくりは苦しい。苦しんで悩んで悩んで自分の中から絞り出す。そこから本当の美しいものができる。