2026.07.05未分類
サルトリアシーラの百貨店ポップアップ出展記

皆様、こんにちは。いつもサルトリアシーラをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
さて、この度シーラでは、創業当初に出展して以来、しばらくお休みしていた「百貨店ポップアップ」を再開いたしました。

(以前お世話になっていた広島三越のPOP UP)
これまでは京都・北山の店舗で、お客様をお迎えすることが中心でした。
もちろん、店舗でゆっくり生地を見ていただき、採寸をしながら一着を仕立てていく時間は、シーラにとってとても大切なものです。
けれど今年に入ってからは「お客様に来ていただく」だけではなく、私たちの方からお客様に会いに行くことも必要だと感じるようになりました。
まだシーラを知らない方。
オーダースーツに興味はあるけれど、一歩踏み出せていない方。
自分に似合う一着を探している方。
そして、上質なものを大切にされる方。
そういった方々と出会う場所として、百貨店という場には大きな可能性があると感じているからです。
今回は、今年から再開した百貨店ポップアップ出展を通して感じたこと、学んだこと、そしてこれから大切にしていきたいことを綴ってみたいと思います。
なぜ百貨店ポップアップに挑戦しようと思ったのか
シーラは、メンズ・レディースのオーダースーツを中心に、お客様一人ひとりに合わせた一着をご提案しています。
特に私自身が女性テーラーとして、採寸やデザイン提案、お悩みの聞き取りまで直接対応していることは、シーラの大きな特徴です。
ありがたいことに、現在もシーラの多くのお客様にお喜びいただいております。
ただ世の中には
「オーダースーツは敷居が高そう」
「どこに相談したらいいかわからない」
「女性の体型に合うスーツを作れるところが少ない」
そんなふうに感じている方は、実はたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
だからこそ、こちらから外に出ていくことに意味があると感じました。
百貨店には、上質なものを求めるお客様がいらっしゃいます。
洋服をただ安く買うのではなく、「自分に合うもの」「長く大切にできるもの」「きちんとした場にふさわしいもの」を探されている方が多い場所です。
シーラが大切にしている価値観と、百貨店のお客様は相性が良いのではないか。
そう思ったことが、百貨店ポップアップ出展を始めるきっかけのひとつでした。

実際に百貨店に立って感じたお客様の反応
実際に百貨店の売場に立ってみると、店舗とはまた違うお客様との出会いがありました。
通りがかりに足を止めてくださる方。
生地を手に取ってくださる方。
「オーダースーツなんですか?」と声をかけてくださる方。
「女性のテーラーさんなんですね」と驚かれる方。
特に印象的だったのは、オーダースーツに興味はあるけれど、まだ作ったことがない方が想像以上に多いということです。
「自分にはまだ早いと思っていた」
「どんな流れで作るのかわからない」
「金額がどのくらいになるのか不安」
「体型に合う服がなかなか見つからない」
こういったお声を聞くたびに、オーダースーツはまだまだ説明が必要な商品なのだと感じました。
ただ商品を並べるだけでは、魅力は伝わりません。
なぜオーダーなのか。
既製服と何が違うのか。
どんな方に向いているのか。
どのような流れで仕上がるのか。
一つひとつ丁寧にお伝えすることで、お客様の表情が少しずつ変わっていきます。
最初は遠くから見ていた方が、少しずつ近づいてくださる。
生地を触ってくださる。
体型のお悩みを話してくださる。
最後には「一度お店にも行ってみたい」と言ってくださる。
その瞬間に、百貨店ポップアップは単なる販売の場ではなく、出会いの場なのだと強く感じました。

百貨店ポップアップで難しいと感じたこと
もちろん、百貨店ポップアップには難しさもあります。
まず、限られたスペースの中でシーラの世界観を伝えることの難しさです。
店舗であれば、生地棚やサンプル、空間全体を使ってシーラらしさを感じていただくことができます。
けれどポップアップでは、限られた売場の中で「何をしているブランドなのか」を一瞬で伝えなければなりません。
通りすがりのお客様に、どう足を止めていただくか。
遠くから見ても、オーダースーツのブランドだとわかるか。
レディースもメンズも対応していることが伝わるか。
価格だけでなく、価値が伝わる見せ方になっているか。
こういったことを、毎回考えさせられます。
また、声かけの難しさもあります。
百貨店のお客様は、ゆっくり見たい方もいれば、少し話を聞きたい方もいます。
最初から強くおすすめしすぎると、かえって距離ができてしまうこともあります。
だからこそ、お客様の様子を見ながら、ちょうどよい距離感でお声がけすることが大切だと感じました。
売り込むのではなく、まずは知っていただく。
急がせるのではなく、安心していただく。
商品説明よりも先に、お客様が何に困っているのかを聞く。
百貨店の現場に立つことで、接客の基本にもう一度立ち返ることができました。

ポップアップ出展で見えてきたシーラの強み
百貨店ポップアップを通して、シーラの強みも改めて見えてきました。
ひとつは、女性テーラーが直接対応する安心感です。
特に女性のお客様からは、体型の悩みや着心地についてご相談いただくことがあります。
「肩幅が気になる」
「ウエストまわりをきれいに見せたい」
「既製服だとジャケットがしっくりこない」
「仕事で着られる、きちんとした服が欲しい」
こういったお悩みは、とても繊細です。
ただサイズを測るだけではなく、その方がどんな場面で着るのか、どんな印象に見られたいのか、どこを美しく見せたいのかを一緒に考えることが大切です。
また、シーラはレディースだけでなく、メンズのオーダースーツも対応しています。
ご夫婦でご相談いただいたり、経営者の方がご自身のスーツについて相談されたり、女性のお客様からご家族のスーツについてお話をいただくこともあります。
メンズとレディースの両方を提案できること。
ビジネスシーンにも、フォーマルにも対応できること。
そして、お客様の立場や年齢、体型に合わせて、一着ずつ考えられること。
これは、シーラらしい強みだと感じています。
私たちは、ただスーツを販売しているのではありません。
その方の印象や、自信や、これから向かう場所にふさわしい一着を一緒に仕立てています。
百貨店という場所で多くの方と接することで、その価値を改めて確認することができました。

これからの百貨店ポップアップ出展で大切にしたいこと
百貨店ポップアップ出展は、まだ始まったばかりです。
だからこそ、毎回が学びです。
どんな展示にすると足を止めていただけるのか。
どんな言葉なら伝わりやすいのか。
どのサンプルを置くとイメージしていただきやすいのか。
百貨店ごとに、お客様の反応はどう違うのか。
一つひとつを振り返りながら、次に活かしていきたいと思っています。
そして何より大切にしたいのは、売上だけを目的にしないことです。
もちろん、ビジネスとして結果を出すことは大切です。
けれど、ポップアップの本当の価値は、その場での売上だけではありません。
シーラを初めて知っていただくこと。
オーダースーツに興味を持っていただくこと。
後日、京都・北山の店舗に足を運んでいただくこと。
そして、いつか必要になったときに「そういえば、あの女性テーラーさんがいた」と思い出していただくこと。
その積み重ねが、ブランドを育てていくのだと思います。
最後に・・
百貨店ポップアップ出展は、シーラにとって大きな挑戦です。
実際に現場に立ってみると、想像以上に多くの出会いと学びがありました。
百貨店には、上質なものを大切にされるお客様がいらっしゃいます。
一方で、オーダースーツに興味はあっても、まだ一歩踏み出せていない方もたくさんいらっしゃいます。
だからこそ、私たちが直接お会いし、言葉で伝え、生地に触れていただき、安心してご相談いただくことに意味があるのだと感じています。
限られた売場でシーラの魅力を伝える難しさ。
通りすがりのお客様に足を止めていただく難しさ。
そして、その中で生まれるご縁のありがたさ。
すべてが、これからのシーラを育ててくれる大切な経験です。
これからもシーラは、京都・北山の店舗だけでなく、さまざまな場所でお客様に出会いに行きたいと思っています。
「自分らしい一着に出会いたい」
「仕事で信頼される装いを整えたい」
「年齢を重ねても美しく着られる服が欲しい」
そんな想いを持つ方に、女性テーラーとして寄り添いながら、一着ずつ丁寧に仕立てていきたいと思います。
百貨店ポップアップでシーラを知ってくださった方も、どうぞお気軽に京都・北山の店舗へご相談ください。
生地を見るだけ、話を聞くだけでも大丈夫です。
あなたらしい一着を、一緒に考えさせていただきます。
百貨店ポップアップの情報は、ホームページ上部のお知らせに掲載しておりますので、ぜひご確認ください。
全国の皆様にお会いできることを楽しみにしています。
Sartoria Sira
代表 平塚陽子

